気まぐれ更新

41話二部も終えました。
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さて言いたいことは、以下で綴りたいと思います。
ネタバレを多分に含んでるため、最新分まで未読の方はお気をつけください。

二部はラグナ、イリア、リナの潜入組中心の話になりました。
それぞれ三人の行動、思いがバラバラに動き、変化を起こしています。

イリアは今まで人殺しをしたことはありません。過去に暴漢に襲われたり、賞金稼ぎの仕事中でも相手を負傷させることはあっても死亡させることはなかったのです。
しかし今回41話でついに一線を越え、人を殺めてしまいました。
状況を判断し、兄とリルを救うべくその場の最善を尽くすための行動することをイリアは選んだのです。
後戻りのできない道を選んだイリアはただ敵を倒し、前進することを決めたのでした。




一方でリナは状況に流される現状です。
魔術師たち敵を謎の知識で倒して突き進むラグナに対し様々な疑念を抱く中、背後に忍び寄った敵を倒すためとはいえ銃口を向けられたリナは恐怖と不信感を抱いたのでした。
ラグナやイリアが敵を討ち、その光景を自分は剣を抜けずに眺めることしかできなかったのはまたリナの中で迷いが生まれていたからです。
自分はそっちの道に行っていいのか、リナはまだ判断できずにいます。
そして最後に後輩という赤狼とラグナのやりとりの最期を見届け、いろいろと思うところがあったのでした。死体撃ちをしてめちゃくちゃ引いてます。




ラグナはようやく過去が明るみ出すことができました。
赤狼は本編で書いてあるとおり、過去に所属していた組織の先輩と後輩の関係でした。
赤狼はラグナに対し尊敬し憧れていました。しかしある時ラグナは赤狼の前から消え、敬愛は憎悪に変わりました。
組織から脱走したことによりラグナは追われる身でしたが、迷い羊の誰もそんなこと知っていません。なので34話の8p目のここはいつか来る未来で迷い羊の前から消えることも視野に入れてます。


赤狼とは、ラグナ的には仲が良くも悪くもなく先輩と後輩という仕事仲間の関係でしたが、一方的に赤狼が「黒鷹」という存在に執着していたので今回は思い入れのバランスが違って起きた結果でした。
ラグナも赤狼のことを完全に忘れていたというわけではないのですが、4年越しに対面して赤狼の敬愛の感情に初めて気づいた節があります。このような状況ではもう手遅れではありましたが。
そして思い出す自身の過去ですね。過去にジークと同じようなやりとりをしていることに気づいて、気づきながらもラグナは自身の手でかつての後輩を討つことを選びました。情に流されることはなかった…。
また今回のことで明らかになったとおりジークとは同組織に所属していた時代に因縁がありますが…ここは後々ほど触れていくことになります。ここも根が深いですね。


赤狼は最期をラグナに手をかけてもらったことを嬉しく思ってるんですよね…いなくなって裏切られた憎悪はあるもの、真剣に戦えて最期を迎えることは赤狼の希望でありました…
小説を書いていた頃からまさかまた10年越しに赤狼の死を二度描くとは思わなかったのですが、ここが初めての劇中の死なんですよね。モブ達や回想で両親が死んでもリアルタイムで名前ありのキャラクターが死亡するのは赤狼が初めてでした。
そんな思い入れのある赤狼はもう未来を生きることはできませんが、またイラストや過去編回想編で出てくることがあると思います。その時はよろしくお願いします。

あと今だからこそはっきり言えるのですが、再録本の3巻のラスト描き下ろしはラグナが組織から脱けたあとの話になっていますので、お手持ちの方は読んでみてください～


そして二部も終わり、41話は全体の2/3を迎えました。
いよいよ41話も佳境を迎え、三部に突入します。
三部はリルとカインの視点へ。リルの決断はどう動くのか。
三部の開始は9月以降になる予定です。